「陰」と「陽」のバランスを整える。
がんは陰陽のバランスが崩れることで発生します。自分のがんに合った食生活改善を取り入れることで、陰と陽のバランスを取り戻すようにしましょう。
がんと漢方と食事の関係
「料理」とは自然の理(ことわり)を料(はか)ること、「調理」とは自然の理(ことわり)を調(しら)べることです。
ここで言う自然の理とは、陰陽の理法です。
がんの初期は陰性と陽性に分別されますが、末期はすべて陰性となります。陰性がんの方は努めて陽性食を摂り、陰性食は少なくしなければなりません。
反対に、陽性がんの方は積極的に陰性食を摂るようにし、陽性食はほどほどにします。
これらが、がんの食事療法の基本であり、原則です。
例えば、生野菜や果物は陰性ですが、加熱調理することで陽性になります。
青汁は強陰性ですから陰性がんには禁忌ですが、陽性がんには適食となります。
玉子や肉、魚介類はすべて陽性ですので、がんの陰陽に則して摂ることが肝要です。
がんの末期は「亡陽」の現象で、太陽の大いなる陽(気・エネルギー)の取り入れが急がれます。それには日常の食による間接摂取でなく、<生命素>のいわば非日常の直接摂取の食が必要なのです。
がんを予防する食事
がんを予防するためのポイント
- 穀物、野菜、海藻を多く摂取した食事を心がける
- 新鮮で良質な食物を取る
- 豆類を適度に摂取する
- よく噛む
- 食を少なめに、昼食を多めにする
- 味噌、醤油、塩を中心とした調味料を使う
下記の食物は極力控えましょう
- 化学農産物や化学加工食品など
- 動物性食物
- アルコール飲料
- 食品の焦げ、カビなど
- 酸化した食品
大腸がんを防ぐ
こんな方は注意
- 便秘がち
- 欧米食、肉が中心の食生活
- 緑黄色野菜、芋などの食事が少ない
控えたい食べ物
- 高脂質
- 食物繊維が少ない
- 善玉コレステロールが不足している
- ビタミンA(動物性食物)が少ない
がんを予防する食べ物
- 穀類
- 豆類
- 芋類
- きのこ類
- 海藻類(食物繊維を多く含む食物)
- 乳製品(ヨーグルト、牛乳、チーズ)
乳がんを防ぐ
こんな方は注意
- 過去に乳腺炎を患った方
- 高齢出産を経験した方
- 未経産の方
控えたい食べ物
- 高カロリー
- 脂質が多い
がんを予防する食べ物
- 穀物
- 動物性食品
食道がんを防ぐ
こんな方は注意
- 熱い食物の飲食が多い方
控えたい食べ物
- 熱い飲食物
- アルコール
- タンパク質やビタミンやミネラルが不足している
がんを予防する食べ物
- 穀物
- 果実
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
肺がんを防ぐ
こんな方は注意
- 喫煙習慣がある
- 緑黄色野菜が不足した肉食中心の食習慣がある
控えたい食べ物
- 喫煙
がんを予防する食べ物
- 緑黄色野菜
- ビタミンA
- カロチン